ガイド
モバイルマーケターのためのアプリストア最適化完全ガイド
はじめに
アプリをアプリストアで見つけやすくし、コンバージョンを促進して、質の高いユーザーを獲得するにはアプリストア最適化(ASO)が不可欠です。どんなに優れたアプリでも、アプリストアでユーザーに見つけてもらえなければ意味がありません。戦略的にキュレーションされたアプリストアページは、アプリの収益を最大化するために必須です。インプレッションが多いほど、より多くの課金ユーザーを得られることになるからです。さらに、アプリストア最適化はユーザー獲得(UA)コストを低く抑え、顧客生涯価値(LTV)を向上させるのにも効果的です。
では、アプリストア最適化とは具体的に何を指すのでしょうか?ASOは、アプリストアの検索結果の順位に影響を与えるさまざまな要因について、マーケターが変更を加えるサイクルです。アプリストアが最初に登場したころは数百程度だったアプリ数が数百万にまで増加した今、その必要性はますます高まっています。競争が激化する市場において、ASOがマーケティング戦略を成功させるための重要な鍵であることは明らかです。さらに、些細な変更が結果に大きな違いをもたらすこともあります。
ASOを家を売ることに例えてみましょう。家を高値で売却するには、ペンキを塗り直したり、壊れた部分を直したり、写真を撮るために片付けたりします。さらに、内覧者が家を見に来るときにつまずくことがないように障害物を取り除き、掃除をしっかりしておきます。魅力的に見える家の方が売れる確率が高いので、不動産業者は、その家をクライアントに売り込むために注力するのです。アプリストアにも同じことが言えます。マーケターがアプリを最もよく見せるために取り組み、潜在的なユーザー向けにアプリページを最適化していることをアプリストアのアルゴリズムが認識すれば、アプリが検索結果の上位に現れ、ストアの各所で注目のアプリとしてフィーチャーしてくれることでしょう。
導入方法
アプリストア最適化を始めるには
アプリ最適化戦略を構築する前に、しっかり準備をしておきましょう。
社内チームか外部ベンダーか
最初に、社内のマーケティングチームでアプリストアのアプリページを最適化するか、外部のマーケティング代理店やベンダーを使うかを決める必要があります。これについては、どちらが正しいということはありません。どちらを選ぶかは、どのくらいの予算や時間的余裕があるか、さらにASOについてのチームの知識レベルや経験によって異なるでしょう。
ASOベンダーを選ぶときのポイント
この記事では、ASOを社内で行うことを前提に話を進めていきます。しかし、外部ベンダーにアウトソースする場合、質の高いベンダーを選ぶために次のポイントを参考にしてください。
- ベンダーの戦略に継続的な分析と最適化が含まれていること
- 競合他社の調査を提供していること
- App StoreとGoogle Play ストアからの最新情報やアップデートを常に把握していること
競合他社の調査
時間をかけて競合他社を徹底的に調査しましょう。競合他社の調査は、市場の現状を把握するための手がかりとなります。これにより、競合と差別化を図るためのチャンスを見極めることができるほか、どのような方法がすでにうまくいっているのかを理解することで、自社アプリを成功させるための潜在的な戦略のヒントを得ることができます。以下に、競合調査をする際のポイントをまとめました。
業界トップ5を分析する
まず、アプリストアで自社アプリのメインカテゴリーに移動しましょう。そして、上位5位のアプリを1つずつ見ていき、アプリのデザインや特長、どのようなコピーが使われているかをチェックします。
アプリのサブカテゴリーとメイン・サブカテゴリーでフィーチャーされているアプリ(該当する場合)についても、このプロセスを繰り返します。アプリがApp StoreとGoogle Play ストアの両方で提供されている場合、それぞれ結果が異なる可能性があるため、必ず両方のストアで分析を行ってください。
アプリの強みと改善点を特定する
各アプリページが互いに似ている点と異なる点に注目してみましょう。そうすることで、アプリが検索結果上位にランクインするのに何が貢献しているのかをより深く理解できるとともに、自社アプリのアプリページを作成する際にも競争優位性を確保できます。
検索結果で下位に位置するアプリと比較する
検索結果の下位にいるアプリは、上位のアプリと何が違うのでしょうか?下位アプリと上位アプリを比較して、自社のアプリをどのように改善できるかを考えてみましょう。
競合他社を徹底的に調査することで、より効果的なASOが実現します。このステップをしっかりと行っているアプリは、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
iOSとAndroidの違い
アプリストア最適化の方法:iOSとAndroidの違い
これから説明するASOの各要素について、iOSの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Play ストアに合わせてアプリページの内容を調整する必要があります。多くの開発者がこれを見落としがちですが、各プラットフォームに合わせてASOを正しく行えば大きな利益を生み出すことができます。
アプリストアは、消費者が自社のプラットフォームをどのように利用し、何が最も収益につながるかを分析します。アプリストアはそのデータに基づきアプリページのパフォーマンスを向上させ、ユーザー体験を改善するためのアルゴリズムを作成しているのです。このことを念頭に置き、App StoreとGoogle Play ストアの検索結順位が導き出される要因のトップ3を見てみましょう。
Apple App Storeの順位決定要因
- アプリ名
- サブタイトル
- URL
Google Play ストアの順位決定要因
- タイトル
- 短い説明文
- 長い説明文
フィールド
すべてのフィールドを最大限活用する
検索結果順位の仕組みがわかったところで、アプリページで利用できるフィールドを1つずつ見ていきましょう。これらのフィールドを最適化すると、自社アプリがアルゴリズムにどう映るかを改善できるだけでなく、アプリをオーガニックに見つけたユーザーや、有料UAキャンペーンでページを訪れたユーザーをコンバートするにも役立ちます。
アプリ名
アプリの名前を決めるのは、子供の名前をつけるのと同じくらい大きな決断のように感じられるかもしれません。ユーザーが自社アプリをどのように検索するか、またアプリの全体的なブランドアイデンティティを慎重に考慮しましょう。まずはブレインストーミングから始め、アプリの用途に関連する単語、フレーズ、気の利いた語呂合わせなどを書き留めます。ある程度リストができたら、類義語を調べてさらにアイデアを膨らませます。キーワード調査(これについては後で詳しく説明します)を行い、既存のリストと重なる部分があるか見てみましょう。さらに、ターゲットオーディエンスの言語を考慮し、翻訳ミスがないことを確認してください。
次に、30文字以内に収まるアプリ名の候補をリストアップします。将来、法律に関わる問題にならないように、その名前がすでに他社によって商標登録されていないかどうかを確認してください。時間と予算があれば、ターゲット市場からフォーカスグループを集って、アプリ名のリストをテストしてみましょう。
最終的なアプリ名を決める際に従うべき経験則をいくつか紹介します。
- 覚えやすく印象的な名前にする
- アプリの機能や特徴を正確に表している
- 入力しやすく、発音しやすい名前にして、消費者が簡単に検索できるようにする
iOS:強力なサブタイトル
AppleのApp Storeでアプリを公開する場合は、検索結果に表示されるサブタイトルも戦略的に選ぶ必要があります。このフィールドに入れられる30文字を有効に使って競合との差別化を図ったり、アプリの価値を明確に示したり、主要なメリットを強調したりしましょう。
アプリのアイコン
アプリ名以上に重要とも言えるのがアイコンです。脳で処理される情報の90%は視覚的なものであり、脳は文字の6万倍のスピードで画像を処理することでこれに対応しています。
アプリのアイコンをデザインする際は、アイコンが表示されるあらゆる場所を念頭に置いておく必要があります。アイコンは見た目が良く、以下のすべてのフォーマット上で適切に表示されるものでなければなりません。
- 携帯電話のホーム画面
- 携帯電話の設定画面
- アプリストア
- 検索エンジンの結果
アイコンをデザインする前に、競合他社の調査をしておくことをおすすめします。調査してみると、競合他社のほとんど、あるいはすべてが、アイコンに同じような色を使っていることに気づくかもしれません。もしそうだとしたら、それには色彩心理が関係している可能性があります。例えば、多くのファイナンスアプリのアイコンは、信頼や信用を連想させる青や、お金をイメージさせる緑を基調としています。一方、フードアプリには、食欲を増進させることが証明されている赤やオレンジといった色が多く使われています。
競合他社がどのような色を使っているかを調査し、色彩心理についても考慮した上で自社アプリの色を決めましょう。検索結果で目を引くように競合他社のロゴと対照的な色を使うという手もあります。どの色を選ぶにしても、次のベストプラクティスを守るようにしてください。
- シンプルでオリジナリティがあり、魅力的なデザインにする
- 一目でわかるものにする
- 他のデバイスにも使える、拡張性のあるものにする
- 画像ではなくグラフィックを使う
- アプリの主要な要素をデザインに反映する
- ブランドにとって必要な場合にのみ文字を使う
- 消費者が認識しやすいように、すべてのプラットフォームで一貫したアイコンを使う
最適なスクリーンショットを作成する
アプリを視覚的にアピールするためのもう1つの重要な方法は、スクリーンショットです。スクリーンショットを作成するにあたって、次のポイントを考えてみましょう。
- ユーザーはアプリを縦向きと横向きのどちらで使うことが多いか? どちらが多いかに合わせてスクリーンショットの向きを決めます。縦向きと横向きを混ぜるのではなく、どちらかに統一させることをおすすめします。
- スクリーンショットを通してストーリーを伝えたいか? 特にストーリー性のあるゲームに関連しますが、スクリーンショットでストーリーを伝えたい場合は、それを並べる順番を慎重に検討しましょう。アプリによっては、シームレスなスクロール体験を提供するために、1枚の横に長い画像を作成し、それを複数の縦向きのスクリーンショットに分割することもあります。
- スクリーンショットをローカライズするか? 複数の市場でビジネスを展開している場合、または拡大しようとしている場合は、スクリーンショットをローカライズすることが大切です。
これらのポイントについて出した答えを踏まえて、次のベストプラクティスに従いながらスクリーンショットの作成を進めていきましょう。
アプリの最も魅力的な特長をアピールする
潜在的なユーザーがユニークで魅力的だと感じるアプリの特長をアピールする画像を選びます。直感的なデザイン要素や、自社アプリでしかアクセスできないコンテンツなど、他のアプリにはない強みに注目しましょう。画像は、アプリを使用している様子がわかるものにしてください。最初に表示される1〜2枚には、潜在的なユーザーに一番見てもらいたい画像を使用します。
クオリティの高い画像を使う
画像は高解像度で、プロフェッショナルな見た目のものを選びましょう。ぼやけていたり、画素が粗かったり、安っぽいデザインではないかを確認します。予算が限られている場合は、安価な、または無料のデザインツールを使うことも可能ですが、スクリーンショットの最終的なクオリティは、アプリのクオリティを反映するものでなければなりません。なぜなら、消費者はスクリーンショットを見てアプリを判断するからです。
目を引くデザインにする
スクリーンショットはモバイルデバイスで表示されるため、文字を多用すると読みにくくなります。よって、デザインはスッキリしたものでなければなりません。また、鮮やかな色を使って注目を引き、ブランドらしさを表す統一されたデザインにしましょう。
アプリを最大限見つけやすくする
あらゆるチャンスを利用してアプリの価値をアピールし、潜在的なユーザーをコンバージョンに至らせましょう。AppleのApp Storeでは10枚、Google Play ストアでは8枚のスクリーンショットを使用できます。
最も効果的な説明文を作る方法
キーワード戦略については次のセクションで詳しく触れるため、ここでは説明文について見ていきましょう。短い説明文は、App Storeでは最大45文字、Google Play ストアでは最大80文字であることが必要です。これは、「続きを読む」をタップする前にユーザーが読むテキストです。アプリの簡単な自己紹介のようなものだと考え、簡潔かつ注目を集めやすく、一文でアプリを伝える説明文を掲載しましょう。
長い説明文では4,000文字を使えるため、競合他社との違いを詳しく伝え、主な特長をアピールし、創造性を発揮するチャンスです。説明文は、「このアプリはどのような課題を解決するのか?」という消費者の疑問に答えるものであることが大切です。
気をつけなければならないのは文字数制限だけではありません。書式によって、消費者が説明文からどれだけの情報を取り込めるかが大きく左右されます。本文を短くし、リストを使ってコンセプトが読者にわかりやすくなるようにしましょう。ここにURLを記載してもユーザーはクリックできず、説明文をコピーしてブラウザに貼り付けることもできません。見出しを本文と区別する必要がある場合は、記号ではなく大文字を使用し、文字数を増やさないようにしましょう。
カテゴリーの選択を過小評価しない
アプリのカテゴリーの選択は戦略的な決定です。iOSでは、27のカテゴリーオプションの中からメインとサブのカテゴリーを選ぶことができます。アプリページにはメインカテゴリーのみが表示され、ゲームアプリの場合は、19のサブカテゴリーから2つを選択できます。
Androidでは、32のカテゴリーオプションの中から1つだけカテゴリーを選ぶことができます。ただし、Google Play ストアでは、Appleのサブカテゴリーと同様に機能するタグを最大5つ選択できます。
どのカテゴリーが自社アプリに最適かを決める際は、まず、ユーザーがカテゴリーで検索した場合に、どのように自社アプリにたどり着くかを考えてみましょう。そして、そのカテゴリーにどれだけの競合がいるか、既存の競合の中で自社アプリが上位にランクインできるかどうかを評価します。競合の少ないカテゴリーを選ぶことで、アプリの見つけやすさが向上する可能性があります。
キーワード
アプリストアのキーワードを最適化する方法
アプリストアページの骨組みができたところで、次はメインとなるキーワードについて見ていきます。キーワードとは、アプリを探している消費者が検索に使う単語です。検索エンジンの検索結果に表示されるコンテンツを最適化する検索エンジン最適化(SEO)と同じように、適切なキーワードを使うことで、アプリストアの検索結果に表示されるアプリページを最適化することができます。
キーワードは、アプリの課題解決力、ユニークな特長、オーディエンスの属性、またはアプリが実行するアクションに紐づいたものである必要があります。このようなキーワードを念頭に置いてキーワード調査を始めましょう。
キーワード調査を始めるには
まずはブレインストーミングから始め、上記のポイントを参考に、エンドユーザーが検索する可能性のある単語やフレーズ、質問を考えます。最初は広く考え、徐々に自社アプリに合わせて絞り込んでいきましょう。キーワードは次の点に関連するものである必要があります。
- ユーザーがアプリを使用して解決する課題
- アプリ独自の機能
- ユーザーが興味を持っていること
- ユーザー層
- ユーザーがいる場所
- ユーザーがアプリをどのように使用するか
調査を行う: ユーザーのレビューを見て、消費者が自社アプリをどのようなフレーズで表現しているかを把握しましょう。自社アプリがまだアプリストアにない場合は、競合他社のレビューに目を通してみてください。また、競合アプリのページのタイトルや説明文をチェックして、どのようなキーワードを使っているか参考にすることもできます。
候補をさらに練る: 次に、すでにリストアップした単語の類義語を調べ、関連する類義語があれば追加します。それらの単語を使ってアプリストアでアプリを検索し、オートコンプリートでどんな候補が表示されるかを見てみましょう。
キーワードアプリストア最適化ツールを使用する: 上記の候補リストを使って、ターゲット地域のユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを調査します。AppRadar、Keyword Tool、ASO Desk、AppTweakなどのツールは、App StoreとGoogle Play ストアに適切なキーワードを特定するのに役立ちます(ヒント:適切なキーワードはストアによって異なることがよくあります)。
キーワード調査ツールを使えば、何が、どれくらい検索されているのかがわかります。例えば英語の場合、キーワードが単数形と複数形のどちらで検索されることが多いかを分析できます。これらのツールは、上記のように関連するキーワード候補を挙げるのにも非常に便利です。また、主な競合がすでにどのようなキーワードで検索結果に表示されているかも把握できます。
一通り候補を用意できたら、次は絞り込んでいきます。この時点ではたくさんの選択肢がありますが、実際に文字数制限をクリアしているのはどれでしょうか?ここでは、検索数が多いものの、競合が少ない~中程度の単語を特定します。まず、自社アプリに最も関連性の高いキーワードを選びます。例えば、自社アプリが音楽アプリだとしても、ヒップホップのジャンルを提供していないのであれば「ヒップホップ音楽」というキーワードは使わないでください。
そして、上で紹介したようなツールを使って、ターゲット地域別に絞り込み、まとめたキーワードについて以下のデータを収集します。
- 検索数:キーワードが何回検索されているか
- 難易度:いくつの競合大手がすでにこのキーワードを使用しているか
- 上位アプリ:どのアプリが検索結果の上位に入っているか
特定のキーワードの検索数が非常に多くても、業界大手企業がそのキーワードで上位にランクインしている場合、自社のアプリページにそのキーワードを追加したところで、アプリが検索結果の上位に入る可能性はかなり低くなります。そのため、検索数が多く、難易度の低いキーワードを戦略的に探す必要があります。
キーワードを使う場所
多くのテキストフィールドにキーワードを含めることをおすすめします。ただし、AppleのApp StoreとGoogle Play ストアでは利用できるフィールドが異なります。アプリストアによって、検索結果の順位に影響する項目と影響しない項目があるのです。キーワードの使い方が異なる点は、他にもあります。例えば、Google Play ストアは、アプリのテキストフィールド全体で主要キーワードを繰り返し使用しているページをランク付けします。
まずはApp Storeから見ていきましょう。アプリページには「キーワード」と呼ばれる専用フィールドがあり、100文字まで入力できます。説明文は検索結果のアルゴリズムにおいて考慮されないものの、キーワードは消費者が自社アプリをオーガニックに見つけるために重要です。iOSでは、説明文以外のフィールド、すなわちタイトル、URL、サブタイトルにキーワード戦略を集中させてください。
Google Play ストアでは、タイトル、短い説明文、長い説明文にキーワードを使用しましょう。
アプリストアのキーワード最適化を成功させるためのヒント
キーワードとは何か、それがどのように使われるかがわかったところで、キーワード最適化についてやるべきこととやってはいけないことを紹介します。
やるべきこと
- パフォーマンスを計測する: アプリページを公開したら、キーワードが検索結果順位にどう影響しているか、競合他社がアプリページにどのような変更を加えているかに注意を払い、コピーを戦略的に最適化できるようにしましょう。
- 漢数字ではなく英数字を使用する: 英数字を使用すると文字数の節約になるほか、消費者は検索で漢数字よりも数字を使う傾向があります。
- 最も価値のあるキーワードをアプリのタイトルに入れる: 消費者にアプリを見つけてもらうために、これほどのチャンスはありません。最大限活用しましょう。
- 短いキーワードを使用する: キーワードを含めるほど、検索結果の順位が上がる可能性が高まります。アプリページのポテンシャルを最大限高めるために、短いキーワードをより多く含めるようにしてください。
- ローカライズする: キーワードは、アプリページを公開する地域に合わせて調査する必要があります。アプリを複数の地域で展開する場合は、地域ごとに個別の調査と最適化を行わなければなりません。
- 特殊文字を使わない: 自社ブランディングにおいて特に重要でない限り、「#」や「@」のような特殊文字は含めないでください。
やってはいけないこと
- キーワードを詰め込みすぎる: キーワードが持つ力がわかると、戦略的に組み込んで、文字数制限を最大限に活用したいと考えるでしょう。ところが、キーワードの配置が不自然に見えたり、一貫性がなかったり、文章の文脈に自然に溶け込んでいなかったりすると、オーディエンスにもアルゴリズムにもスパムだと思われてしまいます。結果として、検索結果の順位が下がることになるため注意してください。
- App Storeでキーワードの間にスペースを入れる: スペースを入れると文字数が増えてしまうほか、スペースでキーワードを区切ることはできません。代わりにコンマを使って区切りましょう。
- 頻繁にキーワードを変更する: 一旦キーワードを決めたら、それが効果を発揮するまである程度待つ必要があります。コンバージョンのパフォーマンスに関する十分なデータを収集したら、それに応じて最適化することができます。
- キーワードフィールドで同じキーワードを繰り返し使用する: 例えば、自社アプリがチェスに関連するものである場合、「チェスゲーム」「戦略ゲーム」「定番ゲーム」などというキーワードを含める必要はありません。その代わりに、「ゲーム」というキーワードを1度だけ使用し、次のようにキーワードフィールドに入力しましょう。例:チェス,戦略,定番,ゲーム
- 検索数の多いキーワードを使いすぎる: 検索数の少ないキーワードの方が、検索結果の順位が上がる可能性が高まります。
- 権利が保護されている語句やフレーズを使用する: 商標登録されている語句や、著名人の名前、その他の許可されていないキーワードを使用しないでください。Appleの開発者向けドキュメントにもこう書かれています「(このような)行為はApp StoreのApp ReviewでAppが却下される理由にもなります」
- プロモーション用テキストにキーワードを入れる: このテキストは、App Storeに表示される説明文の最初の170文字にあたりますが、検索結果の順位には影響しません。
キーワード調査を行う際のアプリストア最適化チェックリスト
このチェックリストを使用して、初回のキーワード調査を行いましょう。
次のステップ
アプリページを次のレベルへ
ここまでで、アプリページについての基礎を押さえることができました。では、それをさらにレベルアップさせましょう。
魅力的なアプリプレビュー動画またはプロモーション動画を作成する
長年のテストを通して、アプリストアのアプリページに高品質で工夫された動画を掲載することで、コンバージョンが大幅に向上することが何度も証明されています。iOSの場合、Appプレビューと呼ばれ、Androidの場合はプレビュー動画と呼ばれます。名前は違いますが、両方ともそのコンセプトは同じです。どちらのプラットフォームでも、アプリストア最適化のベストプラクティスに従うことで、最適な動画を作成することができます。
アプリストア動画のベストプラクティス
- 最初の数秒でアプリの価値を明確に伝える。
- 動画で表示されるすべての内容がモバイルフォーマットで読みやすいことを確認する。
- 音声がなくても理解できる動画であること。
- 地域に合わせて動画をローカライズする。
- 高解像度のビデオを作成する。
- 高品質なアプリ内の映像を使用する。
- ゲームアプリの場合は、プレビュー動画に特に力を入れる。
各プラットフォーム向けのガイドラインは以下のとおりです。
iOSのAppプレビュー
- 長さは15秒〜30秒の間であること。
- デバイスの画像、デバイスフレーム、アプリ内映像以外のものは使用しないこと。
- App Storeではビデオがミュートで自動再生されるため、テキスト要素を使用すること。
- 横向きバージョンと縦向きバージョンを両方作成すること。
Androidのプレビュー動画
- 長さは30秒〜2分の間であること。
- タイトル画面、ロゴ、カットシーン、プロモーションコンテンツの使用を制限すること。
- 最初の10秒以内に、アプリ内映像で主な特長を表示すること。
- 最初の30秒しか自動再生されないため、核となるメッセージはこの時間内に収めること。
- 動画は横向きで作成すること。
レビューと評価の力を活用する
ASOを成功させる重要な要素は、ユーザーの評価とレビューを理解することです。レビューは、コアとなるオーディエンスにメリットを提供します。
- アプリストアのアルゴリズム: App StoreとGoogle Play ストアはどちらも、レビューと評価を考慮して検索結果順位を決定します。
- アプリの潜在的なユーザー:アプリレビューはある種のUAチャネルです。評価とレビューは、ユーザー獲得において大きな役割を果たします。なぜなら、見込み客が自分でアプリをダウンロードする前に、他の人がアプリについてどのように考えているかを知ることができるからです。ポジティブな評価やレビューは、時間の経過とともにダウンロード数の増加に直結します。
- アプリ開発者とマーケター: アプリレビューは、消費者が自社アプリの特長、アップデート、機能性、収益化方法についてどう思うかについての貴重なインサイトを得るための重要なきっかけとなります。
2020年、Storemavenは、評価がコンバージョンに与える影響はレビューよりもはるかに高いことを発見しました。この理由は、複雑な思考や感情を伝える言葉よりも、数字でアプリの質を数値化した方が、アルゴリズムにとって理解しやすいからです。コンバージョンにプラスの影響を与えるには、アプリ全体の評価が最低でも平均の星の数が4.0である必要があります。そこに辿り着く方法は次のとおりです。
最初は忍耐強く
発売後、バグやパフォーマンス問題の解決に取り組む最初のうちは、低評価が見受けられることがあります。アプリは通常、まだ機能が少ない状態でローンチされるというのも要因の1つかもしれません。さらにユーザーは、自分が求めているものとのギャップをすぐに指摘したがります。低評価を受けても落ち込まずに、フィードバックをアクションにつなげましょう。
また、ベータテストで徹底的にフィードバックを収集することに重点を置き、それをローンチ前に反映させることで、こうした初期段階の評価の低さを回避することもできます。
アプリストアのレビューに返信する方法
ユーザーが時間を割いてアプリのレビューを書いてくれたら、返信して感謝の気持ちを表しましょう。ポジティブなレビューであれば、アプリを使い、高評価してくれたことのお礼を伝えます。星4つ以下のレビューの場合は、ユーザーが不満に思っていると書いた点(あれば)に返信します。すでにアプリに変更を加えてその点を改善している場合は、アプリをアップデートすれば問題が解決することを伝えましょう。このようなやり取りをすることで、アプリ側がユーザーの体験について気にかけていることが他のユーザーに伝わり、今後のコミュニケーションが取りやすくなります。
高評価を促す
ユーザージャーニーの中で、ユーザーがポジティブな体験をし、好意的な評価やレビューを残す可能性が最も高いのはいつかを評価しましょう。そして、アプリに満足しているかどうかを尋ねるプロンプトをユーザーに表示します。ユーザーが「満足している」と答えた場合、該当するアプリストアにレビューを残してもらうよう促してください。「満足していない」と答えた場合、開発チームに直接フィードバックを送れる画面に誘導します。
アプリに変更を加える
ユーザーからの評価を向上させる一番の方法はもちろん、アプリに継続的に変更を加える努力を惜しまず、最高レベルのユーザー体験を提供することです。トレンドやフィードバック、バグについての最新情報を常に把握しておきましょう。
0から再スタートする
iOSアプリの場合、App Storeでアプリのアップデートをリリースするたびに、アプリの評価概要をリセットすることができます。直近のアップデートでポジティブな評価が多くなったにもかかわらず、過去のレビューが低くて悩んでいるのなら、評価概要をリセットして、最近のユーザーフィードバックを通してアプリの魅力をアピールしましょう。Google Play ストアでは、このプロセスはアルゴリズムに組み込まれており、表示される平均値において、より新しい評価が大きなウェイトを占めています。
アプリ内イベントを追加する
アプリ内イベントとは、トーナメント、チャレンジ、コンペティション、ライブ配信など、アプリ内で期間限定で開催されるイベントのことです。イベントは、アプリページにさらなるキーワード(特に季節のキーワード)を組み込むのに効果的な方法です。ここでは、アプリストアのアプリ内イベントで守るべきガイドラインをいくつか紹介します。
iOSアプリのアプリ内イベント
- 一度に最大10個のアプリ内イベントを作成可能
- 一度に最大5個のアプリ内イベントを公開可能
- イベントは最長1ヶ月(31日間)開催可能
- 国別に開始日、終了日、公開日を設定する
- メタデータを各種言語にローカライズする
Androidアプリのプロモーション用コンテンツ
- 5つのイベントタイプから選択可能: イベント、メジャーアップデート、オファー、クロスオーバー、事前登録のお知らせ
- 一度に無制限のアプリ内イベントを公開可能
- アプリ内イベントは、ホームタブ、イベントタブ、アプリページ、検索結果に表示される
アプリのバックリンク数を増やす
ASOにおけるバックリンクは、SEOのバックリンクに似ています。ここでのバックリンクは、アプリストアの自社アプリページへのリンクを指します。具体的に言うと、ASOに影響を与えるには、これらのリンクは自社からではなく、ソーシャルメディアプラットフォームやWebサイト上の信頼できる個人や企業によって提供される必要があります。経験則では、アプリのバックリンクは多ければ多いほどよいとされています。なぜなら、リンクが多いとユーザーが自社のアプリページに到達する機会が増えるからです。
Google Play ストアのアルゴリズムでは、バックリンクはさらに重要な役割を果たしています。アプリのバックリンク数は、アプリのオーソリティを示す、検索結果の順位を決める要素として使用されます。では、バックリンクの数を増やすにはどうすればいいのでしょうか?次のポイントを参考にしてバックリンクを獲得しましょう。
- ゲスト寄稿者としてブログに寄稿する:ブログ内の適切な場所に、自社のアプリページへのリンクを貼ります。
- 一般・専門メディアにプレスリリースを送る:これは社内で、またはメディア代理店経由で行うことができます。
- スポンサー契約やコラボレーションを通じて他の企業と協力し、販促資料にアプリへのリンクを掲載してもらう。
- アプリのWikipediaページを作成する:Wikipediaはドメインオーソリティーが非常に高いため効果的です。
- 質の高いテクノロジーブログやリソースWebサイトに問い合わせをし、自社アプリをフィーチャーしてもらえるよう(誠実かつ戦略的に)依頼する。
- 競合他社のバックリンクを分析する:SemrushのBacklink Analytics Toolのようなツールを使って、競合のアプリストアのアプリページのリンクを入力し、そのバックリンクがどこに由来しているのかを調べましょう。こうすることで、これらのWebサイトに適切な形で戦略的にアプローチすることができます。
- 全体的なマーケティング戦略の一環としてインフルエンサーとコラボし、SNSの投稿に自社アプリのアプリストアページへのリンクを貼ってもらうよう依頼する。
季節に合わせて最適化を行う
アプリストアの季節性とは、1年のさまざまな時期を通してユーザーのアクティビティが変化することを指し、アプリのダウンロード数や収益に大きな影響を与える可能性があります。アプリマーケターにとって、季節性をマーケティング戦略に組み込むことは重要です。
アプリカテゴリーが異なれば、インストール数、セッション数、その他のアプリ内KPIに影響を与える時期も異なります。このデータは、モバイルアトリビューションを使って自社で分析できるほか、アプリのカテゴリーに関するデータを調査することも可能です。Adjustは、バレンタインデー、スーパーボウル、ラマダン、ブラックフライデー/サイバーマンデー、旧正月、年末シーズン、さらにその他のアプリトレンドの詳細をまとめたレポートをリリースしています。
季節性の例を一部紹介します。
- 冬の年末商戦は、Eコマースアプリユーザーの消費意欲を高めます。
- 夏になると、多くの人が休暇をとって旅行に出かけます。これは、外出先で楽しめるアプリや便利なアプリをダウンロードしてもらうのに絶好の機会です。
- 新学期の季節は、学生が教育アプリを探す傾向が高くなります。
関連キーワードの調査と最適化、季節のキーワードを対象にしたアプリ内イベント、そして(関連性がある場合は)季節のイベントを静止画・動画アセットに取り入れることで、その時期にしかないチャンスを活用しましょう。これらのASO戦略と全体的なペイドマーケティング戦略を組み合わせることで、最大の効果を得ることができます。
ローカリゼーションを通して関連性を高める
アプリページをローカライズすることも忘れてはなりません。消費者の属性、アプリに求めるもの、文化、言語は地域によって大きく異なります。ローカライゼーションは、ユーザーのことを理解し、気にかけていることを示す方法の1つです。トップターゲット市場の市場調査とキーワード調査を行いましょう。
アプリがフィーチャーされるようにする
「Today」タブやトップチャートなど、アプリストアにはアプリがフィーチャーされる場所がいくつかあります。フィーチャー枠を獲得するにはどうすればいいのでしょうか?
Appleによると、同社はフィーチャー枠について次のように説明しています。「(フィーチャーでは)新規Appやゲームのほか、大幅なアップデート、App内のスペシャルイベント、限定コンテンツ、文化や季節にちなんだコンテンツなども取り上げています。また、ユニークなストーリーを持ったAppにもスポットライトを当てています。たとえば、デベロッパがリリースしたAppがどのように業界に変革をもたらしたか、どのようにコミュニティをサポートしたか、Appによってユーザーが抱える固有の課題をどのように解決したか、といった舞台裏を紹介します」
アプリストアがフィーチャーするアプリを選ぶ際に考慮する要素は以下のとおりです。
- UIデザイン: 魅力的なビジュアル、直感的なコントロール
- ユーザー体験: ユーザーにとって便利で使いやすい
- イノベーション: ユーザーが抱える課題を解決するもの
- 独自性:競合とは一線を画しているもの
- アクセシビリティ: 広範囲のユーザー層がアプリを利用できる
- アプリページのコンポーネント: ASOでやるべきことをすべて網羅しており、アプリページが最大限最適化されている
ゲームに関しては、アプリストア最適化について次のような要素も考慮されます。
- ゲームプレイのデザイン
- アートとアニメーション
- コントロール
- ストーリー性やキャラクター設定
- リプレイができること
- サウンドエフェクトとミュージック
- テクニカルなパフォーマンス
- 全体的な価値
新しいアプリやアップデートの場合、ローンチの8週間前にApp Storeに直接知らせることで、自社アプリの魅力的やフィーチャーされるべき理由を伝えることができます。Todayタブでフィーチャーされることになった場合、専用のプロモーション用アートワークを提出する必要があります。App Store Connectから、エバーグリーンアートワーク(季節的要素を含まないもの)に関する要件がメールで届きます。
アートワークを提出できるのは5日間しかないため、競合他社を調査し、選ばれた場合のコンセプトを前もって準備しておくことをおすすめします。ファイルの再提出は現時点で認められていません。イテレーションをしたり、変更したり、修正したりすることはできませんのでご注意ください。自社アプリがフィーチャーされた後も、ヘッダー画像はそのまま維持され、アプリページに新たな一面が加わります。
ASAを利用すれば、以下で説明するようにTodayタブにアプリをフィーチャーしてもらう(有料)こともできます。
ASOとASAを組み合わせる
Apple Search Ads(ASA)は、消費者が自社アプリに関連するキーワードを検索したときに、検索結果の上部に表示される有料広告です。ASOとASAは対極にあるものである一方で、アプリの成長を促進するにはこの2つを連動する必要があります。
ASOが広告によるユーザー獲得に与える影響
ユーザー獲得マネージャーにとって重要なKPIタスクのひとつとして、インストール単価(CPI)を低下させることがあります。ここで問題となるのは、アプリストアページでのコンバージョン率が低くなる場合が多い点です。ASOではコンバージョンを増やすためにアプリストアページの最適化に取り組む必要があるため、ASOと有料ユーザー獲得の相互依存的な性質は明らかです。UAキャンペーンの価値を最大限に高めるには、クリエイティブや他の機能をゼロから作り直して、コンバージョンのプロセスを継続させなければなりません。
ASOとASAの関係
ASAでは、クリック率(CTR)が最も高いキーワードが確認できるデータベースを構築できます。優れたCTRを持つキーワードは、一般的にコンバージョンの増加につながります。よって、特定のキーワードのみを使ってASAキャンペーンを実施すると、アプリのランキングは必ずアップします。さらに、App Store ConnectはASAキャンペーンを自然検索によるトラフィックの一部として見ています。
ユーザーの奪い合い
ASOとASAを組み合わせると、ユーザーの奪い合いのリスクが発生します。つまり、元々自然流入でアプリをダウンロードしていたであろうユーザーに対して、マーケティングコストが発生することになります。この例として、自然流入でランキング1位になったキーワードに入札するASAキャンペーンがあります。
この点でも、ブランドキーワードには高いリスクがあります。ユーザーがブランド名を検索しており、アプリの有料広告とオーガニックの両方の検索結果が表示される場合、有料広告に予算を使う価値はあるでしょうか?このユーザーには最初から特定のアプリを見つけようとする強い意図があるため、トップ検索結果には関係なくすぐに目的のアプリへと向かうでしょう。
反対に、ユーザーがあなたのアプリを検索する時に、別のブランドを表示させるのは好ましくありません。そのブランドが競合他社だったら、貴重なユーザーを奪ってしまう恐れがあります。アプリのサービスや機能が異なったとしても、ユーザーはそれに気を取られて、あなたのアプリにたどり着かない場合もあるでしょう。
それでは、入札するべきかどうかはどう見極めればよいのでしょうか?一般的に、特定のキーワードに対してアプリがオーガニック検索で1〜3位にランクインしている場合、そのキーワードに入札すると奪い合いのリスクがあります。よって、多くの場合はランキングの低いキーワードに入札する方が賢明だと言えます。
この2つの戦略を組み合わせることで、オーガニックダウンロードの増加と広告キャンペーンによる売上の増加という両面で、成功の可能性を最大限に高めることができます。ASOを使えば、デザインや機能の面で競合他社に差をつけながら、関連する検索クエリで確実に上位にランクインさせることが可能です。Apple Search Adsでは、位置情報ベースのターゲティングやユーザー層に基づいたセグメンテーションなど、より洗練されたターゲティングオプションを利用することができます。
アナリティクス
計測と最適化の繰り返し
ASOの重要な要素として軽視されがちなのが、これまでの取り組みの成果を計測することです。アプリストア最適化指標のパフォーマンスを分析することで、アプリページを最適化し、うまくいっていることを継続的に繰り返すことが重要です。ここで注目すべきポイントは以下のとおりです。
コンバーション
コンバージョン率は最も重要な指標と言えます。何人の人が自社アプリページを訪れ、何人がアプリをダウンロードしたのか分析しましょう。
キーワードランキング
自社アプリと競合アプリのキーワードランキングをモニタリングすることで、競合アプリが自社アプリに対してどのように順位付けされているかを把握しましょう。
ファインダビリティスコア
キーワードの順位を考慮して、見つけやすさを評価する「ファインダビリティスコア」はトップチャート、カテゴリー、関連アプリの中でのアプリの位置付けも総合的に判断します。
ネットプロモータースコア
ネットプロモータースコア(NPS)とは、顧客が自社アプリを他社にどのくらい勧めるかを0~10段階で尋ねる簡単なアンケート調査です。アプリマーケターにとって、これは顧客のロイヤリティと満足度を測る重要な指標です。
インストール数の増加スピード
アプリのインストール数の増加率を一定期間で比較し、成長のスピードを把握しましょう。インストール数は停滞しているでしょうか?それとも増加しているでしょうか?
ユーザーからのフィードバック
あなたの評価概要、評価とレビューの数と頻度、レビューで示されているユーザーの感情などを確認します。
UAの質
ASOから取り込んでいるオーガニックユーザーのジャーニーを分析します。このデータは、Adjustのようなモバイル計測パートナー(MMP)と連携して収集することができます。ユーザーはアプリ内でどのようなアクションをしているのでしょうか?継続率はどのくらいですか?ペイドキャンペーンで獲得したユーザーよりもアプリ内での課金が多くなっていますか?離脱率はどのくらいですか?エンゲージメントはどうでしょうか?こうした観点でデータを調べることで、質の高いユーザーを獲得するためにリソースをどこに割り当てるべきかを判断することができます。
チェックリスト
アプリストア最適化チェックリスト
まとめ
ASOは複雑なサイクルです。キーワード、アイコンのデザイン、ストーリーを伝えるスクリーンショットの選択など、多岐にわたる要素がASOに影響を与えます。さらに、ASOは戦略的思考と創造的アプローチの両方を必要とします。
アプリストアのアプリページを最適化するには、コミットメントが重要です。競合他社がどのような施策を行なっているかを常に把握し、自社のアプローチを継続的にテストし、見直して、ポジティブなレビューを集めるためにできる施策を検討しましょう。また、急速に進化するモバイルエコシステムでは、変化に素早く対応できなければなりません。ある月にうまくいったことが、翌月にはうまくいかない事例も多くあります。
ASOのあらゆる要素を慎重に考慮することで、自社アプリはよりユーザーから見つけやすくなり、ランキングとダウンロード数が向上し、収益機会が増え、競争の激しい今日のモバイル市場で確実に成功を収めることができるのです。
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