ケーススタディ - FLO

トルコに本社を置くアパレル企業ZiylanのEコマース部門であるFLOは、企業価値4,500万ユーロ、従業員数120人と急成長を遂げています。オンラインとアプリで集中的にビジネスを拡大し、できるだけ多くの新規・既存顧客にリーチすることを目指しています。

FLOは、すでに導入済みのプロセスをスケールアップし、改善したいと考えていました。改善すべき点として挙げられたのが、計測、アトリビューション、カスタマージャーニーのマッピングです。

同社チームは当初、アトリビューション期間を7日間に設定していました。つまり、その7日間に行われた購入はすべて、最初に顧客をアプリに呼び込んだインストールキャンペーンにアトリビュートされていたのです。しかし、ユーザーは通常、リターゲティングキャンペーンを見てアプリに戻り、コンバーションに至ってから3日目〜5日目の間に購入を行っていました。

つまり、購入が行われたのは最初の7日以内であり、インストールにアトリビュートされていたため、正しく計測されていなかったのです。

FLOは、Adjustの主要製品であるMeasureとAudience Builderの2つを活用して問題を解決しました。「Measure」により、ユーザーの流入元を理解できるとともに、一つひとつのカスタマージャーニーに関するすべての必要なインサイトが得られました。それぞれのユーザーと、関わりを持った広告を紐付けることで、複数の広告チャネルを横断するパフォーマンスを、すべて1ヶ所で明確に把握できるようになったのです。さらに「オーディエンスビルダー」では、オーディエンスを定義してすぐにアクションにつなげられるようになったため、複数のソースからデータを収集してリアトリビューションを紐解く必要がなくなりました。

Adjustを利用した結果、同社チームはアトリビューション期間を1日に設定し、ラストクリックモデルを使用できるようになりました。例えば、ユーザーがインストール初日に購入を行った場合、その購入は初回のインストールを促進したチャネルにアトリビュートされます。ユーザーがリターゲティングチャネルを介してアプリに戻ってきた場合でも、FLOはクリックあるいはコンバーションをリアルタイム入札（RTB）またはエンゲージメントキャンペーンに正確にアトリビュートできるようになったのです。

また、ディープリンク（Webサイトやストアではなく、アプリに直接ユーザーを誘導するリンク）により、ショッピングキャンペーンのより正確なパフォーマンス評価が可能になりました。強力なディープリンク構造を設定した後、FLOはGoogle ショッピングやFacebookなどのさまざまなキャンペーンで収益化の可能性を最大化することに成功しています。ディープリンクの仕組みは、ユーザーが広告を見てクリックするとアプリに直接送られ、さらに製品ページに誘導されるというものです。これにより多くの収益が生まれ、データには直接販売による収益として表示されます。

アトリビューション期間を変更した後、FLOチームは予算の割り当ても大きく見直しました。現在では、エンゲージメントキャンペーンにより多くの予算を割り当て、収益の増加につなげています。

Adjust導入後、FLOのマーケティングパフォーマンスは次のように向上しました。

• 全体的なアプリ内収益が45%増加
• データ主導の意思決定で予算を30%増強
• 1日あたりのトランザクションが33%増加
• 合計アプリ内セッション数が47%増加