投資利益率(ROI)| Return On Investment (ROI)
ROIの定義
ROIとは投資利益率(Return on Investment)のことを指します。アプリ開発者にとって、ROIの把握はアプリマーケティング活動の全体的なパフォーマンスを理解するために不可欠なステップです。ここでは、ROIとは何か、ROIの各種計算式、そしてアプリの投資利益率を正確に計測する方法について説明します。
3つのROI計算方法
投資利益率を算出するには主に2つの方法があります。それに加えて、アプリの潜在的な投資利益率を評価するための方法も紹介します。
方法1: 純投資利益率を投資コストで割り、その数字に100%を掛けます。
方法2: まず、最終的な投資額から初期投資額を差し引いて、純投資利益率を求めます。次に、その数字を投資コストで割って100%を掛けます。
潜在的なROI計算方法:アプリのリリース前の段階で、アプリの潜在的なROIを判断するのに使える方法です。
- NPV(正味現在価値)の優位性を計算する:潜在的なアプリ収益に予想寿命を掛け、この数字から負債と資本のコストを差し引いてNPVの優位性を判定します。
- NPVコストを計算する:メンテナンスコストにアプリの寿命を掛け、これを合計開発コストに足します。次に、負債と資本のコストを差し引いてNPVコストを求めます。
- NPVの優位性をコストで割る:最後に、NPVの優位性をNPVのコストで割り、アプリのROIを算出します。
アプリのROI計測で考慮するべきこと
モバイルアプリの開発者は、最初の段階からビジネス目標と使用する指標を明確にする必要があります。アプリの投資利益率を計測する際に考慮するべき重要な要因を以下にまとめました。
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コストの算出
上で説明したアプリのROI計測方法に直接関係するポイントです。アプリの開発やマーケティング、継続率戦略、カスタマーサービスにどのくらいの費用がかかるかをローンチ前に計算しておきましょう。そうすることで、リソースを最適に割り当てる方法がわかります。
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KPIの設定
キーパフォーマンス指標(KPI)は、モバイルアプリのパフォーマンスを確認し、アプリで最適化が必要なポイントを把握するのに役立つ指標です。ユーザー獲得や継続率など、ユーザーの広告との関わりやアプリ内でのユーザー行動を反映するKPIを使用するのがよいでしょう。
しかし、アプリは多種多様です。アプリで使用できるKPIにはさまざまなものがありますが、どの指標が最適かはアプリカテゴリーや個々のビジネスニーズによって異なります。Adjustがカテゴリー別にまとめたアプリマーケターなら必ず知っておきたいモバイルアプリKPIをご覧ください。
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LTVの計算
各ユーザーごとの平均収益に顧客生涯価値を掛けて、ユーザーのLTV(生涯価値)を計算しましょう。LTVからは、ユーザーがアプリを利用する中でどのくらいの価値をもたらすかがわかります。
LTVは、マーケターが利益を確保しつつユーザー獲得に投入できる費用がいくらかを把握するのに欠かせない指標です。LTVを使用することで、マーケターはアプリ内広告、サブスクリプション、アプリ内購入などの収益源をより効果的に最適化できるようになります。
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正確なアナリティクスの取得
モバイル計測プラットフォーム(MMP)と提携し、信頼できる唯一のデータソース(SSOT)としてユーザー行動の計測、ユーザーのセグメント化、マーケティングキャンペーンの最適化を行いましょう。データが正確でなければ、マーケティングチームはキャンペーンで適切な意思決定ができないため、これは重要なポイントです。
100%正確なアトリビューションデータを得るために、不正を発生源で阻止できるMMPを選びましょう。不正防止ツールが必要な理由を読み、モバイルアプリにおける不正とは何かと、その防止方法をご覧ください。
AdjustとROI
世界中のアプリマーケターが、Adjustのモバイル マーケティング プラットフォームを活用してマーケティングの意思決定を行っています。Adjustでは、粒度の高いデータを掘り下げ、重要なコストのパフォーマンスに基づいてネットワークを比較できます。広告収益のユーザーレベルデータからLTVを正確に把握することも可能です。さらに、Adjustはモバイル不正をリアルタイムで防止する業界でも数少ないMMPとして、常に正確なアトリビューションデータをお届けします。
Adjustが提供する高度なアナリティクスにより、マーケターはアプリの真の投資利益率を正確に判断できるようになります。Adjustでアプリの成長を促進する方法について、今すぐお問い合わせください。
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