クロスデバイス計測とは | Cross-device Tracking
クロスデバイス計測の定義
クロスデバイス計測とは、モバイルデバイス、デスクトップコンピューター、ノートパソコン、およびコネクテッドTV(CTV)など、複数のデバイスを横断してユーザーを計測するための技術や計測方法を指します。クロスデバイス計測は、複数のデバイスを横断して発生したアクティビティと、それを発生させたユーザーをマッチングさせる機能です。ユーザーのデバイスで使われているサインイン情報のような共有IDを用いて、広告ID(IDFA/gps_adid)と紐付けることができます。
クロスデバイスターゲティングは、複数のデバイスを横断して同じ消費者に広告を表示することですが、それを実施するには、ユーザーのプロファイルを生成するクロスデバイス計測が必要です。クロスデバイス計測は、主に「確定的アトリビューション」と「確率的アトリビューション」の2つの方法に分けられます。
確定的アトリビューションと確率的アトリビューション
確定的アトリビューションでは、異なるデバイスを横断してユーザーを特定するために、ユーザーのログインデータから得られるIDを使用します。たとえば、ユーザーがノートパソコンやモバイルデバイスからFacebook、TwitterまたはGoogleにログインする場合、これらのプラットフォームは複数のデバイスを横断してそのユーザーのアカウントを計測できます。メールアドレスを収集する、またはユーザーにデバイスでのサインインを求めるプラットフォームやパブリッシャーはすべて、アドターゲティングに確率的アトリビューションを使用することが可能です。
確率的アトリビューションは、ユーザーのデバイスを一致させるために、各種モデルやアルゴリズムを用いたIDを使用します。この方法では、企業はデバイスタイプ、オペレーティングシステム、ユーザー行動、IPアドレスなどの匿名化されたデータポイントを集計し、予測分析によってデバイスが同じユーザーのものかどうかを推測します。ほとんどのアドターゲティングキャンペーンでは、複数のデバイスを横断してユーザーをターゲティングするのにこの手法が採用されています。
クロスデバイス計測が重要な理由
マルチデバイス化が進む中、より多くの消費者が日々複数のデバイスやプラットフォームを使用しており、
同じタスクを完了するのに異なるデバイスを使用することもあります。たとえば、ユーザーがデスクトップやノートパソコンで購入したい商品を閲覧した後、モバイルアプリで実際に購入する場合などです。
この場合、アプリパブリッシャーはユーザーが直接アプリを開いて購入を完了したと考えるかもしれません。しかし実際に購入プロセスが始まったのはWebブラウザー上です。複数のデバイスを横断したユーザーアクティビティに関して十分なインサイトが得られないと、正確なアトリビューションとキャンペーン計画に必要なデータの精度が失われる可能性があります。クロスデバイス計測はこの問題を防止し、複数のデバイスでのアクティビティを1つのIDに紐付けます。
クロスデバイス計測とAdjust
AdjustのWeb SDKでは、モバイルSDK を組み合わせることで、自社のBIシステムにクロスデバイス計測機能を統合することができます。AdjustのWeb SDKにより、クライアントはWebページまたはWebアプリで発生するインストール、セッション、イベントの計測が可能になります。このデータはAdjust管理画面に表示されるか、あるいはS3バケットやBIシステムにコールバックされます。クロスデバイス計測を開始する際は、Adjust管理画面で自社のWebサイトをアプリとして設定し、AdjustにユーザーIDを渡すようコールバックパラメーターを設定してください。その情報を受け取ったら、モバイルアプリのコールバックデータと紐付けすることができます。
こちらのケーススタディから、YelpがAdjustを使用してクロスデバイス計測を行った例をご覧ください。また、Adjustのマルチタッチガイドで、異なるプラットフォーム、デバイス、チャネル間の「点」を「線」でつなぐ方法をご覧ください。
Adjustの計測ソリューション- Adjust Measureの詳細をご覧ください。
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