クリックスパム | Click Spam
クリックスパムとは
クリックスパムは、ユーザーの自覚や同意、意図なしに広告のクリックをユーザーに代わり大量に実行するアドフラウドです。
クリックスパムは、ユーザーがモバイルのWebページや不正業者が操作するアプリに遷移した際に開始されます。以下のいずれかのアクションが、アプリに被害を与えるトリガーとなります。
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モバイルのWebページでは、バックグラウンドにあるため見えない広告に対しクリックが実行されることがあります。
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不正業者は、ユーザーがアプリとエンゲージしている間にバックグラウンドでクリックを開始し、あたかも広告とやり取りしているかのように見せかけることができます。
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不正なアプリがバックグラウンドで動いている場合 (ランチャーやメモリクリーナー、バッテリーセーバーなど)、いつでもクリックを発生させることができます。
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インプレッションをクリックとして送信して、あたかもエンゲージメントしたかのように見せかけることができます。
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不正業者は、アプリ計測ツールに対して、不正なデバイスIDを使ったクリックを送信することができます。
この手口に共通しているのは、ユーザーが本人の端末を通して広告に接触していることを全く認識していない点です。彼らが広告を見ることは一切ありません。不正業者の企みは、ユーザー端末のバックグラウンドで気づかれることなく実行されます。
クリックスパムが重要な理由
クリックスパム、 クリックインジェクション、SDKスプーフィングの3つは、マーケティング予算を盗み出してデータの正確性を歪める一般的な不正タイプです。オーガニックユーザーによく似た行動をとってインストールを行い、広告主に対して広告費用を請求します。これらは大規模に発生しているアドフラウドで、モバイル業界でもよく認知されています。
クリックスパムは、マーケターの意思決定に必要なKPIに歪みを生じさせたり、データの信頼性を損なわせて、オーガニックユーザーの流入が見込めたマーケティング施策に悪い影響を与える場合があります。
ユーザー獲得戦略においても問題が発生します。例えば、ある広告ネットワークからパフォーマンスが高いオーガニックユーザーを多く獲得するようになったら、 広告主は同じタイプのユーザーをターゲットにして、この広告チャネルに当てる広告費を増加させるでしょう。これが悪循環を生む結果となります。広告主は、本来オーガニックとして(少なくても別のマーケティングチャネル経由で)獲得できたはずのユーザーのために、広告費を無駄に支払い続けることになるかもしれません。不正が発覚してからマーケティング戦略の意思決定を変更しても、手遅れになる可能性があります。
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