アプリ効果測定ツールの移行プロセスとAdjustのサポート体制
Niall Condon, Content Writer, Adjust, 2021年10月18日.
新しい計測ツールへの移行は大変な作業を伴うことがありますが、Adjustでは、負担なく簡単に実施していただけるようサポートしています。今回は、アプリ効果測定ツールの移行プロセスを簡素化する方法について、Adjustのグローバルディレクターソリューションコンサルタント、ヤギズ・オズトル(Yagiz Öztol)から話を聞きました。
Adjustのソリューションコンサルタントの役割は、新規クライアントをAdjustにシームレスにオンボーディングできるようサポートすることです。他のアトリビューション計測ツールからAdjustに移行される際に、ソリューションコンサルタントが重要視しているポイントが2つあります。1つ目は、技術的なセットアップを構築するお手伝いをすること。2つ目は、クライアントが競合他社をリードするための差別化を図り自社の価値を高めていただけるように、マーケティング戦略をサポートすることです。
Adjustでは、あらゆる業界のアプリカテゴリーにおける2,000以上のアプリの移行作業を実施した経験に基づき、クライアントのエンジニアが問題なくAdjust SDKを実装できるようにします。また、クライアントのマーケティングチームとAdjustが連携し、機能を詳細に体験できるデモや戦略的ワークショップ、導入セッションなどを通して、クライアントの目標達成のお手伝いをしています。
以下で説明するステップ1〜3は、約1〜6週間かけて実施します。必要な機能に合わせてソリューションをカスタマイズすることで、わずか数週間で明確なビジネスバリューを確認することも可能です。Adjustはクライアントと相談してAdjustSDKの実装スケジュールを決定し、それを軸にすべての移行計画を進めます。
ステップ1:オンボーディング
オンボーディングには、次の3つの主要なアクションポイントがあります。
- マーケティング戦略ミーティング
- アプリの設定
- 計測済み広告IDのインポート
マーケティング戦略ミーティングでは、目標、コストモデル、KPIの設定、広告チャネル、連携するプラットフォームなどを決定するために、モバイルマーケティング戦略についてチームと話し合います。また、クライアントのアプリ成長に役立つAdjustの機能についても説明します。このミーティングでは、クライアントのニーズを技術的セットアップに反映することで、クライアントに合わせたオンボーディングプランを作成します。
この後、Adjustの管理画面でアプリイベントの作成や設定をしていただけるようになります。
もうひとつの重要なアクションポイントは、計測済み広告IDのインポートです。Adjustは流入元別に計測された広告IDのインポートを真摯に扱っており、データの消失や重複、および同一ユーザーに対するコストの重複を回避するために、このプロセスをしっかりお手伝いします(これについての詳細は後述します)。このミーティングでは、既存のデータポイントをAdjustデータポイントでマッピングして強化することで、BIチームが履歴データを準備する方法を話し合います。こうした連携を通して、大きな問題が起こるのを防止するために小さな問題を随時トラブルシューティングすることで、プロセスの透明性とパートナーシップが促されます。
ステップ2:導入セッションとQA
このステップで以下を終えると、オンボーディングはほぼ完了です。
- 管理画面の設定
- SDKの設定
- 不正防止ツール/セキュリティの設定(オプション)
このステップでは、Adjustはクライアントと共にダッシュボードでアプリの設定を完了させます。トラッキングURL、イベント、SDKシグネチャーを作成し、アトリビューション設定とレポーティングの設定などを行います。
Adjustは開発者と緊密に連携しつつ、アプリ内イベント、リアトリビューションディープリンク、サブスクリプション計測からアドフラウド防止機能まで、選択したすべての機能を実装してテストします。明確なガイドラインを提供し、開発者チームが必要に応じて実装をデバッグできるようにサポートします。
また、ご要望に応じてデータ処理に焦点を当てたセッションを行い、Adjustのローデータと集計データの活用方法について説明します。
Adjust SDKを実装したら、次は最新状態のアプリをストアに提出するステップに入ります。クライアントはFacebook、Twitter、Google、LINE広告、Yahoo!などのパートナーに連絡して、この変更を伝えます。パートナー連携は非常に簡単で、Adjust SDKを実装したアプリが公開された瞬間からキャンペーンが自動的に計測されます。
ステップ3:頼れるサポート体制
Adjustをご利用いただく大きなメリットの一つは、カスタマーサポートです。SDK実装を担当するエンジニアがオンボーディングガイダンスを実施し、クライアントがAdjust製品を最大限に活用できるようにします。また、SDK実装後もテクニカルアカウントマネージャーが必要に応じてトレーニングやトラブルシューティングに対応することで、クライアントを引き続きサポートします。
ツール移行の際の重要ポイント
アプリ効果測定ツール間の移行は、大変な作業になることがあります。リソース不足をはじめ、新しいプラットフォームの複雑さ、データの消失や重複、同一ユーザーに対するコストの重複など、心配な点が多々あるかもしれません。Adjustでは、以下のポイントをすべて回避できるようサポートしています。
データの消失を防止
計測済み広告IDを正しく移行できれば、データを消失する心配はありません。Adjustの移行プロセスでは、クライアントのエントリーが1件でも失われることがないよう、広告IDのインポート方法に関する包括的なガイドを作成しました。詳しくはヘルプセンターの移行ガイドをご覧ください。
データ重複と二重請求を防止
Adjustでは、データの重複や二重請求を回避する仕組みが備わっています。Adjust SDKを使用してアプリのアップデートをリリースする前に、以前のモバイル計測パートナーまたはBIから既存のデバイス情報をインポートするだけで設定が完了します。Adjustには自社サーバーがあるため、データの重複を排除するのはそれほど複雑ではありません。また、重複している値をすべてチェックできるため、同一のユーザーに対する二重請求を阻止できます。Adjustのサポートチームがこのステップを正しく完了できるようにサポートします。
キャンペーンウィザードでトラッキングリンクを再表示し時間を短縮
Webサイト、メール、その他のアクティブなマーケティングキャンペーンのあらゆるトラッキングリンクは、以前のベンダーのものではなく、Adjustトラッカーに切り替える必要があります。キャンペーンウィザードを使用すると、このプロセスをすばやく簡単に完了できます。わずか数クリックで、既存のキャンペーン構造を維持しつつ、以前と同じ粒度のソースデータを受け取れるようになります。
Adjustのソリューションについて詳細をご希望ですか?あるいは、現在利用されているアトリビューション分析ツールからの移行をご検討中ですか?Adjustのサポートチームまでお問い合わせください。担当者よりすぐにご連絡いたします。
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