2021年にマッチングアプリを成功させる方法
David Hartery, Senior Content Marketing Editor, Adjust, 2021年2月09日.
オンラインでの出会いが当たり前になり、世界中の多くの人々がマッチングアプリのサービスを利用しています。ある調査によると、米国のカップルの約半数、日本においても20代〜30代の約1/4がオンラインで出会ったと答えています。マッチングアプリは大規模なビジネスとなり、その市場規模は2025年までに92億ドルまでになると予測されています 。
これを受け、Adjustは今回「マッチングアプリマーケティングガイド 2021」をリリースしました。こちらからダウンロード して内容をご覧ください。大きなチャンスが広がるマッチングアプリ業界への参入を検討しているマーケターのために、成功のヒントをご紹介します。
マッチングアプリを成功させるためのマーケティング戦略
アプリストア最適化に焦点を当てる
ユーザー(特にターゲットオーディエンス)がアプリストアでアプリを見つけられるようにするためには、アプリストア最適化(ASO)が不可欠です。マッチングアプリは競争の激しい市場のため、ユーザーに良い第一印象を持ってもらうことや、ユーザーがアプリを探している時におすすめに挙がるようにすることが成功への鍵となります。
ASOを実施するにあたっての重要なポイントは以下のとおりです。
- アプリ名にキーワード(マッチングを連想させるもの、アプリ独自の特徴など)を含める
- キーワードをアプリの説明文に加える
- コンテンツをローカライズして最大限の成果を出す
- アプリのメインカテゴリーの他にサブカテゴリーを設定し、より多くのユーザーにリーチする
- スクリーンショットやユーザーに役立つ画像を含め、オーガニックインストールを引き付ける
さらに、アプリに満足しているユーザーにアプリストアでレビューを書いてもらうことで、他のユーザーがアプリをインストールするきっかけを増やすことができます。例えば、特定の人数とのマッチングが成立した時にアプリの評価をお願いするプロンプトを表示することで、最もアクティブなユーザーにアプリのレビューを書いてもらえます。
カスタムイベントトラッキングの活用
カスタマージャーニーの重要なイベントにおいて顧客を捕まえるポイントがマイクロ・モーメントです。これは、顧客がデバイス(多くの場合スマートフォン)を使って必要なまたはやりたい行動をとる瞬間を指します。
「これを知りたい」「ここに行きたい」「これを買いたい」「これをしたい」といった瞬間、顧客は動機にあふれ、即時に行動をとります。
あなたのアプリにとって、何がこうした瞬間にあたるかを考えてみましょう。アプリ内のユーザー行動でこれにあてはまるのは、「人とつながりたい」という願望でしょう。例えば、ユーザーがアプリで最初に誰かにメッセージを送った時に計測すると、そのユーザーをマイクロ・モーメントで捕えることができます。アプリインストール後24時間以内に誰かにメッセージを送ったユーザーは、その後もアプリを使い続けていますか?
こうした情報を収集することで、価値が見込めるユーザーを特定し、逆に積極的でないユーザーに対して、アプリに戻り行動をとるよう働きかけることができます。カスタムイベントは、すべてAdjust管理画面で設定が可能です。
サブスクリプションによってマッチングアプリを収益化している場合、カスタマージャーニーはより複雑になります。Adjustのサブスクリプションアトリビューション機能は、さまざまなイベントへのアクセスを提供し、ユーザージャーニーとそれによる収益への影響を簡単に計測できます。計測できるイベントは以下のとおりです。
- ユーザーがトライアルを開始
- ユーザーがトライアル後にコンバージョン
- ユーザーが割引キャンペーンによってサブスクリプションに登録
- ユーザーのサブスクリプション支払い時に問題が発生
- サブスクリプションが更新された、あるいはされなかった
類似オーディエンスの構築
「価値あるユーザー」の要素をおさえ、行動パターンを計測しLTVを正確に計算することで、キャンペーンを最適化し優れた成果を長期的に上げることができます。
Adjustのオーディエンスビルダーを使うと、例えばAdjustデータを使ったオーディエンスのセグメント化が可能になります。これにより、最も優れた成果をもとに類似オーディエンスを作成できます。
既存ユーザーから収集したデータを使って適切にセグメント化とターゲティングをすることにより、コストを抑えつつより高いパフォーマンスを達成できるようになります。さらに、この方法で獲得するユーザーはアプリを長期にわたって利用し、課金ユーザーやサブスクリプション登録ユーザーへのコンバージョンに至る可能性が高くなります。
目標達成に役立つツール
効果的なプッシュ通知の作成
クリエイティブがどんなに完璧でも、ユーザーが通知を有効化していなければプッシュ通知を送る意味がありません。プッシュ通知が有効化されている場合、ユーザーの65%が30日以内にアプリに戻るというデータがあることから、ユーザーに通知へのオプトインを促すことは不可欠です。
そのために、新規ユーザーにデフォルトの許可リクエストを送信するのではなく、まずはユーザーとの関係性を築くことが重要です。ユーザーに製品とブランドを信頼してもらい、プッシュ通知をユーザーのメリットに反して使用することはないということを理解してもらわなければなりません。
さらに、ユーザーがプッシュ通知を無効化しないようにするためには、適切なタイミングで許可をリクエストする必要があります。iOSではオプトインメッセージのカスタマイズはできませんが、自分でスプラッシュスクリーンを作成することができます。
このチャンスを活かして、ユーザーをアプリへと誘導する効果が最も高いクリエイティブを使用し、プッシュ通知を有効化することで得られるメリットをユーザーに伝える必要があります。Leanplumのプッシュプリパーミッションなど、このプロセスをサポートするツールを活用しましょう。
ボットとの闘い
以前、ゲームアプリで問題となっている「サービスとしてのボット」の危険性について取り上げましたが、こうしたオンライン上で販売されているボットは、マッチングアプリをターゲットにしているのも存在します。技術的知識が乏しいユーザーにより持ち込まれたボットがプラットフォームを荒らし、正当なユーザーを苛立たせるとともに、サイバー犯罪の脅威に晒してしまう可能性があります。
偽アカウントは大量に自動生成され、違法サイトやアダルトサイトへのスパムリンクを拡散します。これにより、顧客のユーザーエクスペリエンスは台無しになってしまいます。
こうした恋愛詐欺の被害額の詳細については、当レポートをご覧ください。Adjustからのアドバイスは1つ、「ボットの不正防止に広く使われている行動生体認証でボットを検知すること」です。
センサーデータを収集することで、Unbotifyの機械学習モデルは生体認証インジケータの組み合わせを分析します。このデータは非常に複雑で、不正業者が実際のユーザーになりすますのはほぼ不可能です。そして実際のユーザーの行動パターンを不正ユーザーのものと区別し、ボットを検知してユーザーを守ることができます。
ベンチマーク
Adjustの「マッチングアプリマーケティングガイド 2021」には、競争の激しいマッチング市場でマーケティングを成功させるためのインサイトがすべて含まれています。ユーザーのターゲティングと継続率に関する実践的なインサイトを紹介した、マーケター様必見のガイドです。
こちらからレポートをダウンロードしてご覧ください。
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